WEBが変えた日記というもの
日記というものは、本当なら誰にも見せるものではなく、自分だけの心の中に秘めた記録としてしまい込んでおくという概念のものでした。それを変えたのが、WEB上で綴る日記、いわゆるブログです。個人的な話ではあるものの、その個人的な話を不特定多数の人に公開して読んでもらうという、今までになかった姿の日記を生み出したといえます。公開する相手をごく親しい人に限定することができるソーシャルネットワーキングサービスを利用するという手もありますし、文字通り不特定多数、世界中の人に見てもらうこともできます。このあたりがワールドワイドに情報を提供できるWEBのすごいところですが、そこに目を付けた人が日記というものを変えたと言っていいかもしれません。個人的な内容でありながら、多くの人に向けて発信するメッセージも持たせるという、二面性を日記の中に盛り込んだからです。その結果、人気のあるブログを書く人はカリスマブロガーと呼ばれ、それが経済活動にも結び付くなど、新たな可能性を増やしてきました。斬新かつ画期的な目の付け所が、日記と経済を結び付けたといえますが、それができるのは、WEBという手段が誰にとっても身近なものになったからでしょう。